訳あり悪役令嬢は、婚約破棄後の人生を自由に生きる 1巻
訳あり悪役令嬢は、婚約破棄後の人生を自由に生きる 1 (Regina COMICS)
- 作者: 卯月みつび,冨月一乃
- 出版社/メーカー: アルファポリス
- 発売日: 2019/04/01
- メディア: コミック
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【あらすじ】
とある理由により、王子との婚約解消を目指してあれこれ画策していた公爵令嬢レティシア。そんな努力が実を結び、王子から見事(?)婚約破棄を言い渡された直後…なんと国王が倒れてしまった!その拍子に蘇ったのは、看護師として働いていた前世の記憶。レティシアはかつての知識をフル動員して国王の命を救ったのだった。婚約破棄と国王救命で渦中の人となった彼女だけれど、今世ではゆっくりまったり過ごすべく、田舎暮らしをスタート。大好きなお酒を飲みながら、のんびり過ごしていたところ、どういうわけか、次から次へと事件が舞い込みはじめて―のんべんだらり生活は夢のまた夢!?ものぐさ令嬢、自由と怠惰を求めて奔走中!
Amazon原作小説商品欄説明より引用
【オススメ度】
総合★★★☆☆
続きが気になりました。次巻も購入したいです。
絵の綺麗さ★★☆☆☆
ストーリー★★★☆☆
キャラクター★★★☆☆
テンポ★★★★☆
【感想】
最近流行りの転生もの。主人公は前世を思い出したことによって人格が変わるわけではなく、あくまで知識として前世の記憶を思い出す感じです。
作者がリアル看護士と原作小説のAmazon商品欄説明に書いてあり、前世の医療知識にリアリティがあって良かったです。
前世を思い出さずとも主人公のキャラクターは魅力的で思慮深く、『悪役令嬢』も訳ありとあるように理由があります。
ぐうたら好きなのに前世では新米看護士として忙しくしていたところ持病が再発して死んでしまったため今生はぐうたらする!と意気込んだり、食べ過ぎて太ったりと人間味があって好感が持てました。
ただ、何を主軸とする話なのか1巻ではよくわかりませんでした。主軸は主人公のサクセスストーリーなのかラブストーリーなのかラブコメなのか…。
恋愛を軸にするには相手にそこまで魅力や萌えを感じられなかったです。魅力的なのは今のところ主人公のみ…。
元婚約者の第一王子は真面目だけど主人公の真意にも気付けないし、次の王になるというのにその自覚もなく、身分違いの恋に葛藤もせず直進する。かといって、彼女のために王位を捨てるなどの覚悟も見えず浅慮が過ぎないか。
恋愛第一候補の第二王子はチャラ男は演技で実は腹黒く思慮深い、のはいいけど…あんなに浅はかな兄が次期王で思うところはないの?王族の責務として国や王を支えるってのは立派。ただ、無能な兄より自分が!とならない理由はなに?
そして騎士。完全に忠犬。
恋愛候補としては3人男性キャラクターがでてきたものの、正直あまり魅力的ではないし、主人公は恋愛に積極的でなさそうなので男性側がぐいぐいいかないと恋愛に発展は難しいかと…。
掴みはよかったけど主軸がみえないまま中途半端になってしまうんじゃないかという不安がありますが、とりあえず続きが気になる1巻でした。
絵は原作小説の挿絵は綺麗なのにコレじゃない感が…。中身も荒さが目立ち残念です。
原作小説はソフトカバーの大きな本ですが文庫版が出るみたいなのでそっちを読んでみようかな、と思いました。